| WGC2001レポート | |
第27回グライダー世界選手権(WGC)レポートその5です。
| Photo28 | 出発前(Day8)、日陰の中で準備中の市川選手。 帽子の国旗とコンテストナンバーは、クルーのアリソンのお手製です。 |
| Photo29 | Day8, 出発前。今日もバリバリの空。 |
| Photo30 | スタンダードクラスの入賞者。右から5−9位。市川選手は7位入賞。 |
| Photo31 | スタンダードクラスの表彰台。 |
| Photo32 | 15mクラスの表彰台。 |
| Photo33 | オープンクラスの表彰台。 |
| Photo34 | 世界選手権が終わり記念撮影。 |
12月26日より、後半戦が始まりました。
総合でTOP5に入ってくると、さすがに回りの態度が厳しくなりました。
挨拶してても顔は笑っているが目は笑っていないとでもいうのでしょうか。
天気は、朝からブルーでうっすらとシーラスが被っていました。
サーマル予想は1.5〜2m/s、クラウドベース予想が8〜9000ft,
タスクは3hのAATでした。5時には1m/sになる予想のため、
スタートタイムの選択が難しく、手堅くスタートし、101kphで
フィニッシュしました。この日は市川選手のスタートより7分後まで、ぎりぎり
まで遅く粘ったフランス勢に、1,2位を独占されてしまいました。
実際、フランス勢よりほんの少し遅く、最終レグを回った選手は弱い
サーマルしか残っておらず、だいぶ苦労して帰ってきたようです。
南アフリカのサーマルは、日中強いのですが、夕方5時ごろになると
突然弱くなります。また、先にスタートすると、マーカーにされてしまうため、
スタートタイムを読むのに連日苦労してました。
この日は、8位でした。悪くない出来ではあったのですが、
総合では絶好調のAboulin氏(仏)に追いつかれ4位タイでした。
27日は、朝から積雲が出ていますがやや風が強く、サーマルがばらけて
いて難しそうな天気でした。
曳航順が一番のスタンダードは、415kmのスピードタスクが出されました。
途中ポジションレポートが入った時点では、121kphと快調に飛ばしている
様子。追いついたガグルと一緒に5機で争うようにフィニッシュして来ました。
(何度見てもガグルのフィニッシュは、ハラハラします。。。また、停止すると
同時にクルーは駆け寄ってランウエイ周辺をクリアにしなければ
次の機体がどんどん入ってきます。)
この日TOPが128kphに対して市川選手は124kphで8位でした。
総合では5位でした。
28日は、朝から積雲が出てて日差しも強く、良さそうな天気でした。
ブリーフィングでも、サーマルが3〜4.5m/sと強い予想が出され
オープンクラスは4.5hのAAT,15mクラスは480kmのスピードタスク
曳航順が最後のスタンダードクラスは3.5hのAATタスクとなりました。
第1レグが150kph以上出てたため、強気に攻めたところ
後半のウエザは弱く、500km飛びましたが、4hかかったため
デイリー22位となってしまいました。
29日も、朝から積雲。勝負の日と、早めにスタートして
アグレッシブに飛びましたが、ガグルの方が効率よかったようで、
残念ながらちょっと失点してしまい、22位でした。総合は8位でした。
夜はイタリアンパーティで、自国から持ってきたサラミ(すごい臭いで鼻が
オカしくなりそう。。)やチーズとパスタをご馳走になりました。
30日は、サンダーストームの可能性が高く、タスクも3.5hのAATが出され
ました。実際、第2セクタはサンダーストームをかすめて飛ぶような日でした。
市川選手は、無難にフィニッシュしてきました。この日は、勝負をかけて第2セクタ
中心まで入り込んで飛んだフランスチームが圧勝。(最後のレグは雨の中を
稲光を見ながら飛んだそうです。。)また、アウトランディングもかなりあり、
上位の選手が降りたため、一つ総合順位が上がり、7位になりました。
31日、最終日は朝からストームですが、雨がやみ11時にはグリッドにつけ、
12時にブリーフィングが開始されてタスクが発表になりました。
14時ごろから曳航順が最初のOPENクラスは、曳航が開始されましたが、
他のクラスはタスクキャンセル。その後OPENクラスもスタートゲートは開かず
タスクキャンセルとなり、世界選手権が終了しました。
キャンセルが決まったあとは、グライダーをハンガーに戻して
計器の取り外し、機材の撤収、荷造りと大忙しでした。
新年になって、1日。
10時から表彰式が行われました。長い緊張感から解放され、
選手たちの顔が変わっていくのが印象的でした。
スタンダードは、激戦を征して1,3位をフランスが占めました。
優勝は、Laurent Aboulin(フランス)
市川選手は7位入賞でした。
15mは、ドイツのWerner Meuser選手。
オープンは、地元南アフリカのOscar Goudriaan選手。
また、ストームの日に圧倒的に強かったブラジルの
Alberto Kunath選手が3位に入りました。
各国の国旗か掲げられ、メダルがかけられ、
優勝国の国歌が流れ、トロフィーが次々と手渡されて行き
熱く(&暑く)、長く、ハードな2週間の戦いが終わりました。
グライダーや機材等の撤収や後片付けも終わり、無事帰国致しました。
職場に自分の机も残っており(笑)ホッとしました。
みなさま、応援どうもありがとうございました。
選手も相当ハードそうでしたが、地上部隊もやはり一緒に戦っており、
そんな中で、いろいろな励ましの声を頂き、嬉しく心強かったです。
また、WGCレポートに最後までお付き合い頂き、どうもありがとうございました。
世界選手権での日本チームの雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
どうぞ次の世界選手権においても応援頂きますよう
よろしくお願い致します。
廣常朱美
第27回グライダー世界選手権(WGC)レポートその4です。
| Photo21 | Day4のアウトランディング後。背後にはサンダーストームが迫っている。 | |
| Photo22 | Day5のブリーフィング。オーガナイザーもXmasハットを被って登場。 | |
| Photo23 | Day5速報。選手たちが帰還してロガーを提出した順に、スピードが 計算されて仮発表されます。 |
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| Photo24 | Photo25 | Xmas Partyの様子。 |
| Photo26 | 各国のチームハット。日本チームもアンテナを伸ばしています。 | |
| Photo27 | 市川選手が快調に飛ばしていたころ(Day2)、地上では日本チームの チームハットのすぐ横に毒蛇(→)が出現し、大騒ぎが起こっていまし た。 空港のセキュリティとポリスと大勢の観客で捕獲大作戦が行われました が、捕まりませんでした。 今では、日本チームのペット”シドニー”ということになってます。 |
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前半戦最終日24日は、一見普通のスピードタスクのように
思えたのでしたが、曳航順が最後のスタンダードクラスでは、
最終レグに発生したストームの影響から帰還率が60%の
トリッキイな日となりました。
市川選手は、平均速度95kphでうまく飛びきり、6位でした。
また、総合では上位選手がストームにつかまり大幅に得点を下げたため
一気に4位まで浮上しました。
難しいウエザーの日が多く、毎日デイリーが入れ替わる大接戦が
続いています。
夜にはオーガナイザ主催のクリスマスパーティがあり、
コーラス隊の音楽と美味しい料理を楽しみました。(市川さん曰く、
グライダー界でこんな立派なパーティは見たことがないそうです)
25日は、レストデイでした。
日本チームも休養して、後半戦に備えます。
廣常朱美
第27回グライダー世界選手権(WGC)レポートその3です。
| Photo16 | スタンダードクラスの発航前(Day2)。 強い日差しのためパラソルは必須アイテム |
| Photo17 | タスクを入力する市川選手(Day2)。 |
| Photo18 | あまりの暑さに縮んだテープ。 1週間で1cm以上短くなりました。 |
| Photo19 | ガグルのフィニッシュ。一度に5−6機が降りて くることもあります。 |
| Photo20 | オープンクラスのフィニッシュ。 |
開会式の日は、とても良いソアリングコンディションだったのですが、
18日は、Mafikeng上空はシーラスが被ってきており、
タスクエリアにはストーム予報が出ている状況でした。
競技は決行されました。その結果、
全機アフトランディングという大荒れの初日でした。
リトリブに向かった我々も、豪雨と雷光を堪能(?)しました。。
市川選手もストームを迂回しながら72Km進出しましたが、
100Km以上飛んだ人が1人しかおらずスタンダードクラスは、
競技不成立。15mクラスも同様に競技不成立。
オープンは半数以上が100km以上飛び、競技が成立しました。
19日は、スタンダード&15mはDay1再び, オープンクラスは
Day2でした。前日よりさらにサンダーストームの確率が高く、
タスクエリア内に60−80%のエリアがあります。しかも強風のため
ウエーブのレンズ雲まで見えていました。
最初に曳航が始まった、15mクラスは競技開始しましたが、
曳航2番目のスタンダードクラスから、途中で強風のため
曳航&競技が中止となりました。
15mクラスでは、G. Ittner氏(USA, P7)が唯一のフィニッシャーで
1000点を獲得しましたが、残りは全機アウトランディング。
なかなか凄まじい戦いです。
20日は、雲ひとつないブルー。
スタンダードクラスは、3度目のDay1となりました。
387.6Kmのスピードタスクが行われました。
市川選手は、前半は快調に飛ばしていましたが、
後半少しペースダウンしたところ、91kphでフィニッシュ。
21位となりました。
21日は、朝のうちブルーで、曳航が始まるころには積雲が
ちらほら見えてきて条件が好転しました。
スタンダードクラスは、360kmのスピードタスクが行われ
120−130kphを競う、ハイスピードレースと
なりました。市川選手は129kphでフィニッシュ。3位でした。
22日は、前日より条件が良くなる予報が出て、
スタンダードクラスは550kmのロングタスクが出ましたが、
発航直前にタスクB(470Km)に変更。
Mafikeng周辺はあまり条件良くなく、スタートする前は苦しかった
ようですが、その後は特に前半は140kphというハイペースの
レース展開で、122kphでフィニッシュ、10位でした。
ここまでで総合も11位に浮上してます。
23日は、朝から雷雨。さすがに競技はないと思われましたが、
雨がやみ少し積雲が出てきた13時30分から
この日、曳航順が1番のスタンダードクラスは、曳航スタート。
15m,オープンクラスは既にタスクキャンセル。
タスクは、2時間半のAAT。Mafikeng周辺はサンダーストーム予報が
出ており、タイムアップしたところで全機アウトランディング。
市川選手も、191km飛んでアウトランディング。
この日13位で、総合9位になりました。
リトリブ中に、ラバや牛、豚が道をふさぐことは良くあるのですが、
非常に珍しく、きりんに遭遇しました。驚きの連続です。
廣常朱美
| Photo1 | マフキング国際空港。4Kmのランウエイと広大な敷地内に から成りたっています。 |
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| Photo2 | ターミナルビルディングよりランウエイを望む。 | |
| Photo3 | 開会式。選手入場。 | |
| Photo4 | 空から国旗が到着。 | |
| Photo5 | 南アフリカの国歌が流れる。 | |
| Photo6 | 音楽隊。 | |
| Photo7 | 日本チーム集合。 | |
| Photo8 | Photo9 | エアーショーより。 |
| Photo10 | ブリーフィング中。 | |
| Photo11 | フライト前。集中している市川選手。 | |
| Photo12 | 出発する市川選手とX1(LS8)。 | |
| Photo13 | 曳航されるX1。 | |
| Photo14 | Photo15 | 上空からの景色。 |
昨日(17日)、30℃を越す猛暑のなか、
開会式が行われました。21ヶ国、71人のパイロットとそのクルーが
国ごとにユニフォームを着てそろいました。
来賓には運輸大臣を迎えており、入場行進は軍の音楽隊による生演奏です。
地元のTVや新聞記者も多く詰め掛けていました。
その後、エアショーが行われたこともあり、次から次へ山のような観客が溢れて
広い敷地がごったがえしていました。
スタンダードクラスは前チャンピオンのJean Marc Caillardを含む全28機、
選手層が厚く激戦区です。グライダーの種類は、
LS8とディスカス2aが一番多く、ASW28も一機参戦してます。
市川選手は、コンテストナンバーが”X1”のLS8にて参戦します。
WGC Report その1
今月、南アフリカのマフキング(Mafikeng)国際空港(海抜4200ft)にて、
第27回グライダー世界選手権が開催され、
我が国を代表して市川 展氏が参戦します。
私(廣常)も現地入りしました。
現在、公式練習中で、各国チームが続々集まってきております。
日本チームも10日に現地に結集し、
機体や機材の準備等を行っているところです。
フライト練習は、10日はサンダーストームでノーフライト、11日は積雲、
12日は積雲、クラウドベースが14、500ftにまで上がる好条件、
13日は朝から雨予報でノーフライト、
とダイナミックに変化する南アフリカの天気をみながら行っております。
大会の予定は、
12月10日〜15日 公式練習&レジストレーション
12月17日 開会式&エアショー
12月18日〜31日 競技期間
1月1日 閉会式&授賞式
となっております。
なお、大会公式ホームページ
http://www.wgc2001.org/
では、スコアリングや参加選手リスト等がご覧いただけます。